「ヴァンビ」という男は、華やかな成功の裏で数々の炎上を積み重ねてきた。過去の事件をひも解けば、ファンや視聴者の胸に裏切り、見下し、ズルさ、恐怖、そして退屈といった負の感情を次々に呼び起こしてきたことが分かる。かつて男女コンビ「ヴァンゆん」として絶大な人気を誇った彼だが、その歩みは常にトラブルと隣り合わせだった。ファンとの親密さや誠実さを商品として売りながら、それを自ら踏みにじる瞬間――。本記事では、ヴァンビの全炎上史を時系列で整理し、各出来事の背景にある感情構造と社会的反応を「シンの思考(観察者OS)」に基づいて鋭く分析する。あなたは、この男の本質に何を見るだろうか?背後に渦巻くエゴと欺瞞、そして揺れ動くファンベースの変遷に迫る。覚悟して読み進めてほしい。
- ヴァンビがこれまで起こしてきた全ての炎上事件の実態
- ファンを裏切り続けた行動の背景にある「見下し」と「ズルさ」
- 信頼を失い崩壊したファンベースと、残された虚像の真相
2019年:編集者“安月給”発覚でファンの信頼が崩壊 – 裏切りの炎上
ヴァンビが初めて大きな批判に晒されたのは、2019年末のテレビ出演だった。当時彼は相方ゆんと「ヴァンゆん」として人気絶頂にあったが、日本テレビ系『有吉反省会』での“懺悔”が一転して炎上に発展する。番組中、ヴァンビは普段「動画編集は自分でやっている」とファンに公言していたにも関わらず、実際には友人2名に徹夜作業の編集を手伝わせていたことを白状。そして、その友人たちへの報酬が「大卒初任給ほど」であるとも明かされた。高級車を何台も所有できるほど稼ぎながら、協力者には最低限の給与しか払っていない――この暴露に視聴者は「セコい」と猛反発。何より「編集は全部自分で」と謳っていたヴァンビの言葉が嘘だったことに、ファンは裏切られた思いを味わうことになる。
この炎上を受けて、ヴァンゆんの二人は即座に謝罪動画を投稿。ヴァンビは「誤解や憶測が飛んでいる」としつつ、「一年前に友人を編集者にすると動画で報告済み」と弁明した。彼曰く、もともとその友人(バンド仲間の“なるみ”氏)は編集を学びたいと志願してきたためアシスタントとして採用し、言い値の給与を支払っていたという。当初は週1〜2回の手伝いで、自分一人で編集する日が続いていたとも釈明した。しかし視聴者の怒りは収まらない。番組では「高収入なのに仲間に薄給」と映った以上、イメージの失墜は避けられなかった。ファンは「自分たちに親近感や誠実さを売りにしていたのに、裏では都合の悪い事実を隠していた」と感じ、信頼は大きく揺らいだのだ。
この件で刺激された感情は「裏切り」だった。ヴァンビが当時ファンに売っていた商品は「努力家で身近な兄貴分」といったイメージだ。それが実は陰で他人に頼り、しかも十分な対価も払っていないと知れ渡った瞬間、ファンの抱いていた尊敬や親しみは真逆の憤りに変わった。動画編集を請け負った友人たちへの扱いにも「仲間を見下しているのではないか」という疑念が生まれ、ヴァンビの人間性に暗い影が落ちることになった。結果的に、強固だったファンベースの一部は離反し始める。炎上直後こそ本人たちの釈明で沈静化を図ったものの、「ヴァンビは言葉と裏腹にズルいことをしていた」という疑念はネット上に残り、後々まで語り草となった。ファンの間には早くも不信の種が撒かれたと言えるだろう。
2020-21年:繰り返す小炎上 – 見下しとズルさの片鱗
編集者騒動以降も、ヴァンビ&ゆんのチャンネルは快進撃を続けた。しかしその裏で、小さな炎上が幾度も発生している。たとえば、テレビ番組出演後の2020年頃には「実は他人に編集させていた件」で裏切られたと感じた一部ファンの熱量が低下。さらに追い討ちをかけるように、2021年には彼らのモラルを疑う出来事が連発する。
ひとつは、ニンテンドーSwitch(有機ELモデル)の買い占め騒動だ。当時品薄で入手困難だった新型Switchを、ヴァンゆんが自チャンネルのフォロワー獲得キャンペーンのために大量購入したとされる。人気ゲーム機を視聴者プレゼント用に複数台確保したのだが、これが「一般ユーザーの分までズルい」「やり方が強引すぎる」と反感を買った。ゲームファンやネット民からは「転売屋まがいの行為」「影響力者の横暴」という批判が上がり、軽い炎上状態に。もちろん彼らに悪意はなく企画の一環だったが、「自分たちの人気のためには手段を選ばないのか」と一部で受け止められ、不信感を助長した。
さらに決定的にイメージを損ねたのは、ゆんによる「旅館の冷蔵庫頭突っ込み事件」だ。旅行企画の動画内で、ゆんが宿泊先旅館の客室冷蔵庫に自分の頭を突っ込んでふざける場面があったという。飲食物を入れる冷蔵庫に頭を入れる非常識さに視聴者はドン引きし、「施設に失礼」「公序良俗に反する」と批判が噴出。当時は飲食店などでの不適切動画(いわゆる“バカッター”騒動)が社会問題化していた時期でもあり、プロのYouTuberによる軽率な行動に世間の目は厳しかった。結果、「ヴァンゆんって非常識なんだな」との烙印を押されかねない出来事となった。
これら一連の“小炎上”に共通するのは、視聴者の中に湧き上がった軽蔑や呆れの感情だ。Switch買い占めには「ずる賢い宣伝手法だ」という嫌悪(ズルいという感情)が、冷蔵庫事件には「客や店を見下しているのか」という怒りが見え隠れする。そして何より問題なのは、こうした企画や場面が事前に防げたはずだという点だ。編集段階で「これは炎上するかも」と気付けそうなものだが、あえて公開しているようにも思える。SNS上では「わざと炎上狙いで話題作りしているのでは?」という指摘も根強くささやかれた。実際、これらの炎上で大炎上(後述の結婚企画ほどの騒ぎ)にまでは至らなかったものの、ヴァンビの信用残高は少しずつ減っていったのである。
ファンベースへの影響も徐々に現れる。初期からのコアファンはまだ離れなかったものの、「最近のヴァンゆんは少し悪ノリが過ぎる」と感じる視聴者が増加。家族で見ていた層や、彼らの清潔感を好んでいたファンの一部は距離を置き始めた。代わりに、炎上すれすれの企画すら「面白い」と感じる刺激追求型のファンが目立つようになる。つまり、この時期にはファンコミュニティ内での質的変化が起きていたと考えられる。表向きチャンネル登録者数は200万人超えで順調だったが、その内実は少しずつ変容していたのだ。
2021年クリスマス:地獄と呼ばれた結婚生配信 – 裏切りと見下しの極致
そして迎えた2021年12月25日、ヴァンビ最大の炎上事件が発生する。世間が浮かれるクリスマスの夜、ヴァンゆんチャンネルで行われた「登録者250万人達成したら結婚する生配信」企画である。事前に何も聞かされていなかった相方ゆんは目隠しをされたまま生放送に臨まされ、ヴァンビから突然「今日中に登録者が250万人いったら結婚しよう」と宣言されたのだ。当然ゆんは困惑し、「断れない状態ですね…」と戸惑いを隠せない。それでもカメラの前で空気を壊すまいと渋々了承するしかなかった。
ヴァンビは強引にもウェディングドレスを用意し、結婚式場まで実際に予約して配信を盛り上げようとした。しかし、結果は悲惨だった。生配信の数時間で登録者は約1万5千人増えたに留まり、目標の250万人には遠く及ばず終了。虚しくも結婚は不成立に終わり、達成できなかった式場の予約はキャンセルされることに。配信終了間際、ゆんは「公開処刑みたいになってるの、すごく嫌だ…」と涙声で漏らし、画面には後味の悪さだけが残った。
配信直後から大炎上が巻き起こった。この企画は視聴者の様々な地雷を踏み抜いてしまったのだ。まずファンは「なぜ結婚という人生最大級のイベントをネタにするのか」と憤慨。「結婚をおもちゃにするな」「式場だって押さえるの大変なのに迷惑だ」と倫理観を問う批判が殺到した。さらに、相手の同意なく公開プロポーズまがいの状況を作ったことに対し「ハラスメントだ」「モラルがない」と非難轟々である。視聴者コメントには〈断れない環境作りで無理やり結婚ってマジで頭おかしい〉〈倫理的にも評判的にも悪いことしかない〉といった辛辣な声が相次いだ。極めつけは〈こんな地獄な生配信初めて見た〉という嘆きである。会場の誰もが不幸になるような企画に、視聴者すら不快感と怒りを共有した瞬間だった。
「こんな地獄な生配信初めて見た」
この怒りの矛先は当然ヴァンビに向かった。彼が当時“売っていた商品”は「相方との仲睦まじい関係性」や「ファンとの信頼関係」だったはずだ。それを自ら踏みにじった形で、ファンの夢や妄想(「もしかしたら二人は本当に結ばれるかも」という淡い期待)を利用したことになる。核心を突く指摘として「視聴者をすごく甘く見てる」というコメントも残されている。ヴァンビはファンの善意や熱意をあてにし、無謀な数字稼ぎに走った。結果として、ファン心理を見下した行為だと受け止められたのだ。
炎上を受け、ヴァンビは翌26日に白シャツ姿で謝罪動画を公開。「企画したのも進めたのも自分で、全て僕の責任」「男として相方として配慮に欠けていた」と頭を下げた。さらには「僕はゆんちゃんが好きです」と初めて公言し、「こんな形で言うことになり申し訳ない」と謝罪。一方ゆんも28日に動画を出し、「怒っていないし嫌とも迷惑とも思っていない」と彼を擁護した。表向き二人の仲は決裂せず丸く収まったものの、だからと言って世間の批判が消えるわけではない。ネット上では「仲間内で解決しても視聴者への裏切りは残ったまま」と冷めた声もあった。
社会的反響も大きく、ニュースサイトや法律の専門家まで巻き込んだ議論に発展した。ビジネスジャーナルはこの企画を「マリッジハラスメント」の可能性があると報じ、法的問題点を詳しく解説。「公衆の面前で結婚という極めてデリケートな問題を突きつけること自体がマズい」と専門家が指摘し、一般企業でも起こり得るセクハラ・モラハラ事例だと糾弾された。ヴァンビの軽率さは社会常識のラインまで超えてしまった形で、彼自身のイメージ失墜は避けられなかった。
この大炎上でファンベースは決定的な亀裂を迎える。長年ヴァンゆんを支えてきたコアなファン層の中にも、「もう応援できない」と離れる者が続出した。特に女性ファンからは「ゆんちゃんが可哀想」「信じていたのに裏切られた」という声が多く聞かれ、裏切られた感情に起因する幻滅が広がった。また、企業案件やテレビ出演にも影響が出た可能性がある。実際、この頃からヴァンゆんチャンネルの成長は停滞し始め、後にゆんが語ったところによれば「ここ数ヶ月登録者の伸びが大きく停滞」していたという。炎上が引き金となり人気に陰りが見え始めたのは明らかだ。
2023年:コンビ解散と道の分岐 – ファン層の分裂
結局、ヴァンゆんは2023年9月に正式にコンビ解消(活動休止)を発表する。最大の炎上から約2年、二人はそれぞれの道を進む決断を下した。背景には前年から続くチャンネル低迷や将来像の違いがあったと推測されるが、決定打はゆんの結婚だった。ゆんは2023年5月、人気グループ「フィッシャーズ」のシルクロードとの結婚を電撃発表。ファンに祝福される一方で、「もしヴァンゆんが続いていたら…」という声も上がった。実際、この結婚によってヴァンゆんファン層は大きく動揺した。かつて二人の疑似カップル感に胸をときめかせていたファンは複雑な感情を抱え、一部は失望から離脱。残ったファンも、応援スタンスを変えざるを得なかった。「ヴァンゆん」というコンテンツへの憧れが崩れ、ファンベースは二極化していく。ゆんを追ってフィッシャーズ界隈へ移行する者、ヴァンビ個人を引き続き応援する者——かつて一枚岩だった視聴者層が分裂した瞬間である。
他方ヴァンビは、コンビ解消後に新たな挑戦へと舵を切る。表向きは沈黙を保ちつつ、水面下では“ある計画”を進めていた。それが後に明かされる覆面YouTuber「スパイダーメーン」プロジェクトだ。なんと彼は相方と活動休止していた裏で、スパイダーマンのマスクを被り英語圏向けショート動画で世界的人気を獲得していたのである。この秘密のチャンネルは374日で登録者1000万人を突破し、日本最速記録を打ち立てた。ヴァンビは2023年8月、自身のチャンネルで「実はスパイダーメーンの中の人は僕でした」と暴露し、ファンを驚愕させた。相方ゆんが新たな幸せを掴んでいた陰で、自分は誰にも頼らず一人で世界を獲った——そんな劇的なカムバック劇に、一部ファンは熱狂した。
しかし、この快挙にも賛否は分かれた。古参ファンからは「そんな裏で活躍していたなんて凄い!」との称賛がある一方、「結局ヴァンゆんファンを置き去りにして、自分だけ成功していたのか」という冷ややかな声もあった。ヴァンビはこれを転機にマスクを脱ぎ、チャンネル名も「Spider VAMBI」に変更している。世界的成功という新たな商品を引っ提げ、日本の表舞台に戻ってきた形だ。
だが、世界規模の数字を手にしたヴァンビの態度は、この頃から微妙に変化していったと言われる。いわゆる“数字を持ったことで天狗になった”状態だ。周囲のYouTuberからは「ヴァンビは有名になったら人が変わった」との証言も漏れ聞こえてくるようになる。それを象徴するのが、後述するヒカルとの確執や暴露系インフルエンサーとの衝突に現れていく。
2024年:高額SNSスクール開校 – ズルいビジネスへの批判
相方との別離を経て、ヴァンビは自身の知名度とノウハウを武器に新事業を立ち上げた。それが2024年春に発表された「SNS大学(HERO’ZZ UNIVERSITY)」だ。世界最速で1000万登録を達成した経験をもとに、「バズり方を教えます」と銘打ったオンラインスクールである。現役トップクリエイターを講師に迎え、1年間マンツーマンで指導するという触れ込みだった。しかし、その受講料は驚きの65万~87万円(税込)。この発表にネットはざわついた。「桁違いに高額だ」「本当にその価値があるのか?」と早速疑念が噴出したのだ。
特に辛辣だったのは人気YouTuberヒカルからの公開批判だった。2024年4月末、ヒカルは自身の動画内でヴァンビのSNS大学について言及し、「完全に情弱向けでしょ」「情報商材じゃん」「よくあいつやったなぁ」と嘲笑したのである。ヒカル自身、かつて情報商材ビジネスで荒稼ぎした過去がある人物だ。その彼から見てもヴァンビのスクールは「稼げなくなった奴のやること」「罠だね」と酷評され、挙句には「俺が逆に彼に教えてやったほうがいい」とまで言い放った。さらに「狙ってバズらせるなんて無理。本人の資質次第」「成果保証してない時点でお察し」と論破し、「そんな高値で人が集まるなら世の中バカ多すぎで安心するわ」とまで嘲ったのである。
これらヒカルの痛烈なコメントは瞬く間に拡散され、ヴァンビのスクールは「情弱ビジネス(情弱=情報弱者を狙った商売)」とのレッテルを貼られてしまった。要するに「SNSで成功したいと夢見る素人を高額講座で釣るなんて、騙すようなものだ」という批判である。世間の見方も概ねヒカルに同調するものが多く、「名前だけの高額塾では?」と疑う声が続出した。ヴァンビは自身の威光を商品として売り、「バズ学」を謳ったが、裏を返せばそれは「夢を餌に金を取る商法」にも映ったのだ。ここでもまたズルいという感情が人々の間に芽生えたと言える。
当然ヴァンビも黙ってはいなかった。ヒカルからの挑発に対し、X(旧Twitter)上で反論を展開する。彼は「自分はフェイク(偽物)扱いされた」と感じ、「ヒカルの売っているパワーストーンこそ霊感商法、インチキだろ?」と逆襲の投稿を行った。これはヒカルが手掛ける天然石アクセ事業を「詐欺まがい」と指摘する内容で、一気に両者の緊張は高まった。かくして、日本を代表するトップYouTuber同士の全面衝突が勃発したのである。
2025年:ヒカルVSヴァンビの公開喧嘩 – 見下しと虚飾の応酬
ヒカルとヴァンビの舌戦は2025年春に最高潮を迎える。ヒカル陣営はヴァンビのSNSスクールを「金に困った末のビジネス」「伸び悩んだ奴の悪あがき」と切り捨て、ヴァンビ陣営はヒカルの商売を「インチキ霊感商法」と非難。互いに相手を見下すような揶揄を飛ばし合い、ネット上は祭り状態となった。特にヒカルは動画内で「ヴァンビはフェイクだよねw」と嘲笑混じりに発言。知名度も格上のヒカルから「偽物」呼ばわりされたヴァンビは完全にキレてしまう。
ヴァンビはX上で長文を投稿しヒカルを猛批判。「パワーストーンで人騙す方が悪質」「数字が全てじゃない」と息巻いた。その勢いはヒカルの耳にも届き、双方引くに引けない状態に。結果、お互い動画での直接対決にまで発展した。ヒカルは自身のチャンネルで反論動画を出し、ヴァンビもそれに応じる形でアンサー動画を公開。視聴者は固唾を飲んでこのYouTuber同士の殴り合いを見守った。
最終的にこの騒動は短期決着を迎える。両者とも「これ以上やっても得がない」と判断したのか、数本の動画を出し合ったところで矛を収めたのだ。ヒカルは「好きな奴だけ盛り上がればいい、嫌いな奴は嫌っとけばいい。他人が騒ぐな」とクールに締めくくり、ヴァンビも「誤解が解けた」と動画内で述べて騒動の幕を引いた。ネット上の反応を見ると、評価はヒカル優勢だったようだ。「ヒカルの言うことはもっとも」「ヴァンビは図星を突かれて焦っただけ」といった声が多く、ヴァンビの反論動画には低評価が目立ったという。
この一連のバトルが残したものは何だったのか。一つには、ヴァンビの「イタい」キャラクター化である。ヒカルという大物に噛み付いたものの、一歩及ばず返り討ちに遭った印象が広まった。元々ヴァンビを支持していたファンは「よく反撃した」と擁護したが、中立的な視聴者層からは「ヴァンビ惨敗」「見苦しい争い」と評されてしまったのだ。つまり、この炎上劇でまたしてもヴァンビの評判は下がり、彼を敬遠する第三者が増えたと言える。もっとも、ヒカルとのケンカ自体は互いに一定の動画再生数を稼ぎ、エンタメとして「面白かった」という意見もあった。短期間で沈静化したため“大炎上”には至らなかったが、ヴァンビのビジネス路線への不信は一層濃くなった。情弱ビジネス疑惑に加えて「喧嘩っ早い」「自信過剰」といったマイナス印象が付与され、彼のイメージには更なる傷が刻まれたのだ。
2025年春:飲み会暴露事件 – 恐怖と嫌悪が渦巻く夜
ヒカルとのバトルの火種が消えたのも束の間、2025年4月にヴァンビは別方面から猛烈な告発を受けることになる。暴露系インフルエンサー「地雷チャン」がX(Twitter)に投稿した内容は衝撃的だった。彼女は「一生許さない。友達を傷つけたお前らを絶対許さない」と怒りを綴り、動画でヴァンビと人気歌い手luzの悪行を暴露したのだ。
地雷チャンの主張によれば、ヴァンビ主催のとある飲み会で彼女の友人が被害に遭ったという。その場にはヴァンビや歌手のluzが居合わせ、酔ったヴァンビはなんと人の頭にテキーラをぶっかけたという。さらにluzが怪しげなグミ(違法薬物成分を含むと噂の「CBNグミ」)を勧め、友人が倒れてしまった、と彼女は訴えた。つまりヴァンビは酒の席で他人を玩具のように扱い、luzは薬物絡みのトラブルを起こしたというのである。投稿には「ヴァンビは人の頭にテキーラぶっかける奴だって伝えなきゃ」「luzくんが変なグミ勧めて友達が倒れたって伝えなきゃ」といった過激な言葉が躍り、見る者を震撼させた。
この告発に対し、ネット上では「ヤバすぎる」「警察沙汰では?」と大騒ぎになった。当の地雷チャンは「もう二度とYouTuberの飲み会なんて行かない」とも投稿し、「絶対お前らを許さない」と怒りを露わにしている。彼女曰く、ヴァンビは自分より格下だと分かると相手を「お前」「こいつ」呼ばわりする人物であり、「価値観マジでダサい」と断じていた。また、暴露動画内でも「ヴァンビは人のことを物のように扱っている」という趣旨の発言があり、ヴァンビの傲慢な人柄が次々と暴かれていった。
この暴露はヴァンビに対する根源的な恐怖と嫌悪を人々に植え付けた。表では礼儀正しく笑顔を振りまいていた彼が、裏では酔って他人に酒をぶっかけるような乱暴者だったのか——ファンにとってはイメージとのギャップに戦慄するしかない。また違法ドラッグまがいの話も飛び出したことで、「ヴァンビ周辺は危険」「反社会的だ」といった恐れすら感じさせた。実際、共に名指しされたluzは過去に薬物所持で逮捕歴があり、この件でも謝罪文を出す羽目になったが(事実関係は否定)、ヴァンビ本人は沈黙を貫いた。ファンからすれば釈明もないまま醜聞だけが広まる形で、不安と失望が募るばかりだ。
「人を見下さない、そして人を雑に扱わない、騙さない、裏切らない…謙虚な姿勢っていうのが大事」
上記は地雷チャンが後に語ったヴァンビへの痛烈な苦言である。「ヴァンビは初対面の相手にも『お前』呼ばわりでマウントを取る。常に自分が上じゃないと気が済まない」とも暴露され、まさに人間性の底が割れた形だ。「数字を持ったことで天狗に」「人のことを物のように扱ってる」と糾弾された彼の評判は地に落ちた。これまで築いてきたファンベースにも大打撃だ。特にヴァンビ個人を支持していたファン層は大混乱に陥った。穏やかで面倒見の良い兄貴分キャラだと思っていた推しが、実は裏で後輩クリエイターを見下し、酒宴で横暴の限りを尽くす人物だったかもしれない——そんな疑惑に、多くのファンは激しい動揺と嫌悪感を覚えた。
社会的にもこの暴露は波紋を呼び、「YouTuber飲み会の闇」としてニュースサイトが取り上げる事態となった。「一線を越えたパワハラ」「暴行ではないか」といった議論も持ち上がり、ヴァンビの名前はすっかり悪評と結びついてしまった。結局この件についてヴァンビから公式な説明はなく、ファンのモヤモヤは晴れないまま。以降、彼の動画コメント欄やSNSには「飲み会の件説明しろ」という声が散見され、イメージ回復の足枷となり続けた。
2025年冬:リアリティ番組の自作自演 – 燃え尽きた視聴者に訪れた退屈
度重なる炎上にも懲りず、ヴァンビは2025年末に新たな野心的プロジェクトを始動する。それが自身のYouTubeチャンネルでスタートしたリアリティ企画『REAL INFLUENCER』だ。志願して集まったインフルエンサーたち(いわく“候補生”)がヴァンビ率いる“マフィア”の前でSNS戦略をプレゼンし、バズや炎上からの復活方法を学ぶ——という触れ込みだった。出演者には“炎上女王”あやなん(登録者数199万人)など話題性のある面々が名を連ね、第1回から早速あやなんと口論になり彼女が涙を見せる波乱の幕開けとなった。
しかし配信直後から、視聴者の反応は冷ややかだった。コメント欄には「全員何言ってんのか分からん」「ヴァンビ何がしたいの?泣かれたら負けって放送する意味ない」「むしろヴァンビ自身がリアルかフェイクかジャッジされるべきだろ」と疑問や批判が並んだ。要は「出演者を泣かせて悦に入るヴァンビ」に対し、視聴者は強い不快感と違和感を覚えたのだ。さらにヴァンビは同日、自らXに番組宣伝を投稿したのだが、そこで出演者一人ひとりを名指しで痛烈批判する暴挙に出た。「普通に気分悪くなる番組」「出演者へのコメントが失礼」「まずは出てくれてありがとうじゃないのか。感謝も敬意も配慮もない」と、この投稿にも非難が殺到。番組ホストであるはずのヴァンビが上から目線で参加者をこき下ろす様子に、多くの人が「モラルなさすぎ」と眉をひそめたのだ。
実はこの時点で、番組はすでに炎上状態にあった。しかし驚くべきはここからだ。放送数日後、出演者の一人である暴露系Xアカウント「DEATHDOL NOTE」の磨童まさをがX上で内部告発を始めた。彼は番組共演者の女性コスプレイヤーに対し、番組内での煽り合いを事前にDMで打ち合わせしていた証拠スクショを公開。さらにヴァンビが自身に送った出演依頼DMについても暴露し、「あの企画は全部ヤラセ(台本)」だと暴いたのだ。磨童氏によれば、彼は当初「審査員として出て」と誘われたのに現場では“志願者”扱いされ、契約書を書かされ逃げられず、一方的にヴァンビの説教を聞かされる羽目になったという。要するに、番組内の対立劇や衝突シーンはすべて仕込みであり、出演者たちはヴァンビのシナリオに踊らされていただけだったのだ。
この暴露に対し、ヴァンビは2025年12月8日、自身のXに長文のポストを行った。そこで彼は開き直るように「SNSマーケの本質がここに詰まってる」と書き出し、「注目度を上げ話題になるためなら自分が叩かれ炎上しても全うする責務がある」と炎上商法を匂わせた。さらに「1~10万再生程度で誰にも話題にならないのが最悪の未来。あやなんや飯田(別の出演者)もめちゃリスペクトして仲良い」と綴り、要するに「話題作りのためのプロレスだった」ことを自白したのである。実際、投稿にはあやなんとのLINEスクショも添付されており、事前に「あやなんにプロレス(茶番のケンカ)仕掛けるから反応して」と打ち合わせしていたことまで明かしてしまった。
ところがこの釈明(というより自画自賛)ポストは逆効果だった。ユーザーからは「やっぱりプロレスかよ」「ネタばらししたら寒いだけ」「自分でバラすとかセンス無さすぎ」と失笑と批判が上がった。結局ヴァンビは9日までに当該ポストを削除する始末。しかし既にスクショは拡散されており、自作自演の炎上劇だったことは周知の事実となってしまった。視聴者の多くは白けてしまい、「結局全部ヤラセなら見る価値なし」「茶番劇に付き合わされた」と呆れの声が広がった。地雷チャンもこの番組を「あのクソつまらない番組ね」「クソ寒い」と一刀両断している。リアリティショーを標榜しつつリアル(現実)ではなくフェイク(やらせ)だったことに対する裏切り感、そして何より「ただ不愉快で退屈なコンテンツを見せられた」という失望が視聴者に残ったのだ。
こうして『REAL INFLUENCER』炎上は、ヴァンビにとって新境地を開くどころか大きな汚点となった。番組の趣旨そのものは面白くなる可能性を秘めていただけに、「自ら安っぽい炎上商法に走ったこと」が批判された。結局、肝心のコンテンツ内容よりもヴァンビ個人の立ち回りばかりが注目され、「他人を踏み台に自己顕示欲を満たす場」と化していたと受け止められたのである。この結果にヴァンビのファンも愛想を尽かした者が少なくない。「昔はもっと純粋に笑える動画を作っていたのに」「数字のことばかりでつまらない人になった」と嘆く声も出て、長年彼を支えた視聴者の心も離れ始めた。
終わりなき炎上とファンベースの行方
振り返れば、ヴァンビの歩みは炎上の連続だった。その度ごとに誰かしらの感情を刺激し、怒らせ、呆れさせ、傷つけてきた。初期のファンは彼に憧れや親しみを感じていたが、編集者騒動で裏切られ、スイッチ企画でズルさを垣間見、旅館動画で常識の無さに呆れた。結婚生配信では愛情を踏みにじられ、ヒカルとの諍いでは虚飾とプライドを見せつけられた。飲み会暴露では恐怖と嫌悪に震え、リアリティ番組では退屈と失望を味わった。まさに「裏切り・見下し・ズルい・恐怖・退屈」——五つの感情すべてをフルコースで提供してきたと言っても過言ではない。
では、そんなヴァンビに人々は今何を感じているのか。地雷チャンは彼を「大嫌い」と言い切った。多くの共演者が「人を物のように扱う」と証言し、かつてのファンですら擁護できなくなっている。しかし一方で、彼には未だ1850万人以上の登録者(2026年1月現在)が存在する。その大半は海外発の“Spider VAMBI”由来であり、彼の日本での炎上史を知らない層だ。ある意味でヴァンビは国内で燃え尽き、国外で延命している特殊な状態と言える。
日本のコアなファンベースは崩壊寸前だ。次々と明らかになる素顔に耐えられず離れていく古参。新規で彼に憧れる若者も、悪評を知れば距離を置くかもしれない。炎上を重ねるごとに、ファン層は入れ替わり続けてきた。裏切りに傷ついて去る者、スリルを求めて集まる者、呆れて関心を失う者…。その結果残ったのは、“数字”としてのフォロワーは膨大でも、熱狂的な支持とは程遠いアンバランスな姿だ。
最後に、地雷チャンの言葉を再び引用しよう。「人を見下さない、雑に扱わない、騙さない、裏切らない」、そして関わりたい人には謙虚であること——人として大切なこの条件を、ヴァンビは何度踏み越えてきただろうか。炎上の炎はやがて消え去る。だが人の心に残る傷は簡単には癒えない。ファンの信頼を取り戻す道のりは険しく、今や多くの視聴者が彼を反面教師として見ている。「数字を持つことより大事なもの」をヴァンビが真に悟る日は来るのか——。彼の今後を見守る者の胸には、期待ではなく一抹の不安と皮肉な興味だけが残っている。
- ヴァンビの活動史は炎上と評判低下の連続だった
- 編集者薄給問題から始まり、信頼を失う「裏切り」の構造
- 結婚生配信ではファンの愛情を踏みにじり、最大の炎上に発展
- ヒカルとの対立やSNS大学で「ズルさ」「見下し」が露呈
- 飲み会暴露事件で「恐怖」と「嫌悪」を生んだ
- リアリティ番組のヤラセ発覚で「退屈」と「失望」が広がる
- ファンベースは崩壊し、数字だけが残る虚像へ変化
- ヴァンビの物語は、数字よりも人としての信頼の重さを問う警鐘


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